『ブラタモリ』 タモさんを過剰に消費しないで!!
内容は、タモリが古地図を持って各所を歩いて回るというもの。
古いもの新しいものが共存しながら発展した日本、
特に東京ならではのコラージュを楽しむ番組で、
文化的な番組としてすごくいいと思う。
ブラタモリ公式
http://www.nhk.or.jp/buratamori/
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といっても、はしりはテレ朝の「ちい散歩」。
こちらは俳優の地井武男が散歩する。
平日午前のなんとも言えないゆったり感を提供してくれる番組。
「皆さん、最近歩いてますか! 散歩っていいですよ〜! さぁ、散歩に出かけましょう!!」
ちい散歩公式
http://www.nhk.or.jp/buratamori/
wikiを見ると、フジの「こたえてちょーだい!」と争って、
生き残ったらしい。たしかにこたちょーは制作費かかってそうだったからなぁ。
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これも、ジジェクのインターパッシブが生んだ賜物で、
視聴者の代わりにタレントが散歩してくれる番組として、
ヒットしているんじゃないかと思う。
娯楽をアウトソーシングする、という、
一見本末転倒なことが起きているのである。
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しかし、ブラタモリ、
タモさんを神扱いしすぎているところがちょっと良くない。
タモさんが言うことは全て文化的で笑えて興味深くて教養も深まって面白くて…
と期待が過剰だ。
お相手の久保田アナも基本的に同意か強調するだけで、ちょっと物足りない。
小池栄子とかに代えた方がいい気が…。
そうやって、タモさんを10割消費してしまうと、
短命な番組になってしまいそうで不安。
空耳アワーがいいのは、腹八分目で終わるからであって、毎回3作品しか取り上げず、ちょこっと物足りなかったり、手ぬぐい以外のプレゼントが、なかなか、それはもうなっかなか、出ないのがいいのである。
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サイゾーのお笑い連載で「タモリ的運動」という分かるような分からないような概念が示されていたが、言い換えるとそれは、全て消費されつくさないように腹八分で視聴者を満足させる能力なのではないかとも思う。
氏の番組が長く続くのも、それが理由な気がするなぁ。
アコムCM出演で失望? タモリの既存イメージと「タモリ的なるもの」 日刊サイゾー
http://www.cyzo.com/2009/04/post_1798.html
香山リカの『しがみつかない生き方』ではないが、腹八分の足りない2分を求めがちな現状を、ちょっと見直して、今ある8分に目を向けて満足しようよ、というメッセージを発するためにも、
『ブラタモリ』制作のみなさん、タモさんをもうちょっとしゃべらせないようにしてくださいっ!